アメリカでは、高齢者も数日で退院になります
2026-08-28
※この記事は、アメリカの高齢者医療について一般的な情報をご紹介するものです。入院期間や退院先は、病状、必要なケア、医師の判断、保険などによって異なります。個別の医療上の判断については、担当の医療機関や医療専門職へご相談ください。

こんにちは。
THT Harmony代表、シニアケアコンサルタント、
穏やかな暮らしのコンシェルジュのAi🌿です。
THT Harmony代表、シニアケアコンサルタント、
穏やかな暮らしのコンシェルジュのAi🌿です。
「え? もう退院ですか?」
アメリカで高齢者の入退院に関わっていると、ご本人やご家族からこんな言葉を聞くことがあります。
日本の感覚では、
「もう少し病院で様子を見てもらえないの?」
と思うこともあるかもしれません。
でも、アメリカの急性期病院の入院期間は、私たちが想像しているよりずっと短いのです。
MedPAC(Medicare Payment Advisory Commission)のデータでは、Fee-for-Service Medicare加入者の2023年の平均在院日数は5.3日でした。
つまり、平均すると1週間もありません。
もちろん、病気やけがの程度、手術の有無などによって入院期間は大きく異なります。
でも、
「高齢だから、元気になるまで病院に置いてもらえる」
とは限らないのです。
では、なぜ退院になるのでしょうか。
ここで知っておきたいのが、
「退院できる」と「元の生活に戻れる」は、同じではない
ということです。
急性期病院では、入院が必要な治療や管理が終わり、病院での治療を続ける必要がないと判断されれば、次の場所で療養や回復を続けることになります。
ところが、高齢者の場合、
病気そのものは落ち着いたけれど、
「まだ一人では歩けない。」
「トイレに行くのに手伝いが必要。」
「入院前よりずいぶん弱ってしまった。」
ということがあります。
そんな状態で、
「明日、退院です。」
と言われたらどうでしょう。
自宅に帰れるのか。
一人暮らしを続けられるのか。
誰かが手伝いに来られるのか。
リハビリが必要なのか。
退院が決まってから初めて考え始めると、ご本人もご家族も慌ててしまいます。
だからこそ、私は、
退院の準備は、退院の日に始めるものではない
と思っています。
入院した時から、
「この人は退院したら、どこで、どうやって暮らすのだろう。」
ということを少しずつ考えておく。
それがとても大切です。
そして、もう一つ。
病院から退院するといっても、
必ずしも、そのまま自宅に帰るとは限りません。
まだ回復の途中だけれど、急性期病院での治療は必要ない。
そんな場合には、リハビリテーション施設やSkilled Nursing Facility(SNF)などで、もう少し回復してから自宅へ戻ることもあります。
次回は、
「退院できても、家に帰れるとは限りません。」
病院からリハビリ施設やSNFへ移るのはどんな時なのか。
そして、それぞれどんな場所なのかについてお話しします。
※この記事は、アメリカの高齢者医療について一般的な情報をご紹介するものです。入院期間や退院先は、病状、必要なケア、医師の判断、保険などによって異なります。個別の医療上の判断については、担当の医療機関や医療専門職へご相談ください。
参考:Medicare Payment Advisory Commission (MedPAC), Report to the Congress
